第16回世界コンピュータ将棋選手権 決勝

http://homepage.mac.com/junichi_takada/wcsc16/
目が覚めてたら始まっていました。今日は↑のサイトから中継のようです。
BonanzaがとりあえずKCCに勝ったみたいだから満足。



竜王の大局観*1も、もはや今のソフトはもっているのかな*2?本当に強くなっているんだな〜。

でも、「ソフトは詰みがある局面では必ず詰ます」という神話は、実は絶対ではないことが改めて示されました。まだ、こういうこともあるから面白いですね。Bonanzaの何気ない△9九金の香取りが一か八かの勝負手だったらしい*3?なんだか人間味あふれていますが。

しかしBonanzaってここからここみると不思議なところで力発揮するみたいですね・・・。「これは完全に僕の上を行かれましたね」(渡辺竜王)と言わしめるほどすごいときはすごいのに。なんでわざわざ接戦にして勝つんだろう・・・。しかし妙手を味わえるだけの棋力が自分には全くないのは痛いなぁ。なんとなく雰囲気は分かりますが。

Bonanzaここで角を切った上に穴熊に・・・。このソフトのクセらしいです。
そして勝ちきる。YSSも面白いですね。金銀6枚に飛車で囲い。どこまで激辛なんだか?
YSS対KCCは結局千日手に。YSSとKCCを見ながら「これは別のルールのゲームになっていますね。」矢内女流「いや、これは完全に別のゲームですね。」勝又五段−YSSとKCCの将棋は理解不能の応酬、解説陣も解説不能。コンピューターっぽい将棋でした。

結局Bonanza優勝*4。あとは加藤幸男アマとの平手でのエキシビジョンマッチがあるようです。

Bonanza、加藤さんとの対戦は良いところ無く完敗。序盤でリードされて、その後全く差が縮まらずに、むしろ開いていく一方って感じでした*5。ほぼ負けが決定した後、水平線効果で無駄に駒を捨てたり王手かけたりして棋譜を汚していく姿*6は、痛々しいものがありました。
とりあえず、まだアマトップには(恐らく序盤でリードされると)勝てるレベルではないようです。10秒将棋ならどうかとか、ルールによるでしょうが。

*1:その後60手目△6三金から▲5五歩△7二飛と飛車がまわる

*2:それは間違いなく褒めすぎ

*3:ボナンザは詰め将棋ルーティンを特に入れていない。通常の読みをしているだけ。先ほどの逆転は、ボナンザが自玉の詰みを読めずに、激指が詰みを逃したために逆転したとのこと。”それでも味のいい手指すわけですね・・・

*4:この大会、AMDが協賛しているっぽいのに、Intel CoreDuo搭載マシンのハードを使っているチームが優勝して良いのだろうか・・・

*5:角桂交換(実質的には角銀交換)したところはいかにもこのソフトのクセが出た感じで見どころでしたが

*6:あっさりと投げるかどうか判定するような無駄なルーチンは入れていないんでしょう